こんにちは!
ドローンビジネスラボラトリー(ディーラボ)です。
無人航空機操縦者技能証明の交付までの流れを知りたい…!
自分なりに調べてもよく分からない…
いや、分かりにくいですよね(笑)!!
ここで詳しく説明するのでご安心を!
本記事では、無人航空機(ドローン)の国家資格である無人航空機技能証明書(一等無人航空機操縦士・二等無人航空機操縦士)の交付を受けるまでの各種手続き・流れをご説明します!
無人航空機操縦者技能証明の交付までの流れは、この業界にいない人にとってはとても複雑で分かりにくい手順になっており、国の情報もかなり散らかっています(苦笑)。
初心者の方、これからドローンの国家資格を取得しようとお考えの方にもできるだけ分かりやすく解説しますので、ぜひ最後までお読みくださいね。
- 無人航空機操縦者技能証明の取得方法(2通り)
- 無人航空機技能証明書を取得するまでの大まかな流れ(申請~交付まで)
- それぞれの手続き手順
\ 前置きを飛ばす/
ドローン国家資格を取得するには
ドローンの国家資格は正式には「無人航空機操縦者技能証明」といい、これを取得した人を「一等無人航空機操縦士」または「二等無人航空機操縦士」と呼びます。
名称が長くよけいややこしく見えますのでここでは便宜上「ドローン国家資格」と呼びます
ドローンの国家資格を取得するには、①学科試験、②実地試験、③身体検査の3つに合格した後に、申請者自身で各手続を行う必要があります。
それぞれの試験に合格しただけでは技能証明書の交付は受けられません。(その後、ご自身でWeb上での交付手続きが必要)
- 学科試験
- 実地試験
- 身体検査
以上3つに合格しなければならない。
また、合格後は受験者自身で技能証明書の交付申請手続きが必要(Web上で行う)
【ドローン国家資格】実地試験に合格する方法は2種類
ドローン国家資格を取得する場合の実地試験をパスする方法は2通りあります。
- 指定試験機関で一発試験を受験し、合格する
- 登録講習機関で規定の講習を受講し、修了審査に合格する
指定試験機関とは車でいうところの免許センターのような位置づけで、一発試験は免許センターで行われる一発試験同様かなり難易度が高く、合格は至難の業です。
自動車運転免許の一発試験は、運転免許を持ってる人でもみんな落ちるっていうよね…
ドローンの一発試験も、まず受からないっていうほどの難易度なんだね。
一方、登録講習機関とは車でいうところの自動車教習所のような位置づけで、修了審査は教習所の卒業検定のようなもの。
不合格になる方もいますが、多くの方が1回で合格します。
指定試験機関の一発試験と比較すると、断然合格しやすいといえます。
登録講習機関の修了審査に合格すると、実地試験が免除されるため、現在ほとんどの方が指定試験機関での一発試験ではなく登録講習機関での受講・修了審査を選んでいます。
【ドローン国家資格】技能証明書交付までの全体的な手順
それでは、実際にドローン国家資格を取得する際に必要な手続きや試験申込方法について、詳しくご説明します!
まず全体的な手順は以下のとおりです。
多くの方は指定試験機関での実地試験(一発試験)ではなく、登録講習機関の修了を選ばれると思いますので、登録講習機関を修了する場合の流れを詳しく説明します。
技能証明書交付までの手順を具体的に説明!
まず、ドローン国家資格を取得するために利用する機関(システム)は大きく4つ。
- ドローン情報基盤システム2.0(DIPS2.0)※国交省
- 日本海事協会(ClassNK)※指定試験機関
- 登録講習機関 ※民間のドローンスクール
- プロメトリック ※学科試験を実施する民間企業
技能証明を取得するまでの登場人物が多く、それぞれの手続きもあっちこっち行ったり来たりが必要なこともあり、混乱する人が続出!
まずはこの①DIPS2.0 ②ClassNK ③登録講習機関 ④プロメトリックの4ヵ所でそれぞれ手続き等が必要であることをおさえましょう。
- ドローン情報基盤システム(DIPS2.0)で技能証明申請者番号を取得する
- 登録講習機関を修了し実地試験免除の権利を得る
- 日本海事協会(Class NK)の試験申込システムで【学科試験】【登録講習機関の修了による実地試験免除】【身体検査】を申込→合格する
- 日本海事協会(Class NK)の試験申込システムで【試験合格証明書発行申し込み】をして試験合格証明書を取得する
- ドローン情報基盤システム(DIPS2.0)の技能証明書新規交付申請を行う
それぞれのステップで行う手続きをまとめると、以下の図のようになります。(再掲)
1.ドローン情報基盤システム(DIPS2.0)で技能証明申請者番号を取得する
ドローン情報基盤システム2.0(DIPS2.0)とは、ドローンの運用に関連するさまざまな手続きをオンライン上で行えるシステムです。(運営:国土交通省)
とにもかくにも、まずはドローン国家資格を取得するまでの期間を通して必要な技能証明申請者番号という10桁の番号をDIPS2.0から申請します。(申請・番号取得は無料です)
技能用命申請者番号は10桁の数字で構成されています。
技能証明申請者番号の取得方法は下記の記事に詳細な手順をまとめています。
<準備中:技能証明申請者番号の取得方法を画像付きで解説>
技能証明申請者番号の取得申請時、どの登録講習機関で受講予定かの登録も行う仕組みになっています。
2.登録講習機関を修了し実地試験免除の権利を得る
登録講習機関は前述のとおり車でいうところの自動車教習所のような位置づけです。
国土交通省の登録を受けた「登録講習機関」の講習を修了し、登録講習機関から発行される講習修了証明書をもって所定の手続きをすることで、実地試験が免除されます。
スクールによって異なりますが、講習時間は二等でおよそ3~4時間程度、一等でおよそ10~12時間程度です。
講習受講後、修了審査(卒業検定のようなもの)を受験、合格すれば登録講習機関から修了証明書が発行されます。
上記の時間数は国交省が定めた「最低受講時間」をクリアするための講習時間のため、スクールによっては初心者の方向けにもっと講習時間を増やした【初学者向けコース】を設けているところもあります。
3.日本海事協会(ClassNK)の試験申込システムで【学科試験】【登録講習機関の修了による実地試験免除】【身体検査】を申込 → 合格する
これから説明する3つの要素についての申し込みはClassNK(指定試験機関)から行います。
≫ClassNK(日本海事協会)無人航空機操縦者技能証明 案内サイト
合格する必要のある3つの要素は下記のとおり。
①学科試験
②実地試験
③身体検査
このうち【実地試験】は登録講習機関の修了(修了審査合格)をもって免除されるので、残りの【学科試験】【身体検査】そして【登録講習機関の修了による実地試験免除】の申し込みを行い、合格します。
①学科試験の申し込み
学科試験の申し込みを行い、受験→合格します。
一等 | 二等 | |
---|---|---|
学科試験受験料 | 9,900円 | 8,800円 |
下記の記事に詳細な手順をまとめています。(ClassNKからの申し込み後、プロメトリックから試験日程の予約が必要です)
<準備中:無人航空機操縦士の学科試験|予約・申込方法をを画像付きで解説>
②登録講習機関修了による実地試験の免除申請
登録講習機関を修了後、発行された「修了証明書」を用意の上で実地試験の免除申請を行います。
下記の記事に詳細な手順をまとめています。
<準備中:無人航空機操縦士の実地講習免除申請方法を画像付きで解説>
身体検査の申し込み
身体検査は、
- 有効な公的証明書(運転免許証など)の提出
- 医療機関の診断書の提出
- 身体検査の受検
のいずれかの方法でおこないます。
※一等25kg以上の限定解除はそれ以外に対して身体検査の基準が厳しくなっています。
一等25kg以上の限定
・無人航空機操縦者身体検査証明書の提出
・規則第236条の47第3項第2号の規定により航空身体検査証明書の有効期間内に提出があったときは、1年または当該航空身体検査証明書の有効期間のいずれか短い期間を有効期間として身体検査を合格とする。
≫無人航空機操縦者技能証明における身体検査実施要領
二等、または一等で25kg以上の限定解除を行わない場合の身体検査では、公的証明書の提出が最も簡単な身体検査受験方法です。
二等(夜間・目視外・25kg以上の限定解除含む)
一等(夜間・目視外の限定解除含む)
→ 公的証明書(運転免許証など)の提出で身体検査はクリア
運転免許証は、スキャンまたはスマホで撮影したデータをアップロードすることで提出が可能です。
※※※身体検査の申し込み方法はこちらの記事で詳しく説明しています。(準備中)
書類での受験 | 会場での受験 | |
---|---|---|
身体検査受験料 | 5,200円 | 19,900円 |
ここでいう公的証明書とは自動車運転免許証が該当しますので、自動車運転免許証をスキャンまたはスマートフォンで撮影したデータをアップロードすることで身体検査を受検することができます。
4.日本海事協会(ClassNK)の試験申込システムで【試験合格証明書発行申し込み】をして試験合格証明書を取得する
※引き続き日本海事協会(ClassNK)の試験申込みシステムを利用します
合格した、以下3つ
①学科試験
②実地試験
③身体検査
についての【試験合格証明書】を発行します。
この作業を飛ばして交付申請しようとされる方が大変多く、「申請できない」「やり方が分からない」とよくお問い合わせいただきます。
もう試験には合格し、合格したという通知も来ているというのに、なぜわざわざ「試験合格証明書」を発行するのか・・・二度手間のようにも感じてしまいますが(;^_^A
とにかくこの【試験合格証明書】の発行をします!
※試験合格証明書の発行方法は詳しくこちらで説明しています。(作業中)
日本海事協会(ClassNK)の試験申込みシステムでは【試験合格証明書】という名称が用いられていますが、DIPS2.0では【技能証明合格証明書】という名称で、両者はイコールです。(大変紛らわしいですね・・・)
5.ドローン情報基盤システム(DIPS2.0)で技能証明書新規交付申請を行う
ここまでの作業をすべて終えてやっと、技能証明書新規交付申請を行うことができます。
▼交付申請に関する手数料
新規申請 | 限定変更申請 | 更新申請 | 再交付申請 | 登録免許税 | |
---|---|---|---|---|---|
一等 | 3,000円 | 2,850円 | 2,850円 | 2,850円 | 3,000円 |
二等 | 3,000円 | 2,850円 | 2,850円 | 2,850円 | 不要 |
※技能証明書新規交付申請の方法は詳しくこちらで説明しています。(作業中)
▼アップロードが必要な書類
- 【技能証明合格証明書】(試験合格証明書)
- 登録講習機関から発行された【講習修了証明書】
以上が、無人航空機操縦者技能証明を取得するまでに必要な手続きの手順です。
無人航空機操縦者技能証明の取得手続きはかなり面倒!
国のシステムがイマイチなこともあり、無人航空機操縦者技能証明の取得手続きは大変面倒です。
資格の難易度がどうこうの前に手続きが面倒なの…?
手続きが煩雑になってしまっている原因は、手続きや申込に4つの機関がかかわっていること(1つの機関で完結しないこと)にあります!
- ドローン情報基盤システム(DIPS2.0)
- 日本海事協会(ClassNK)
- 登録講習機関
- プロメトリック
上記4つの機関でそれぞれ必要な手続きを行うということを押さえておきましょう!
車の免許は教習所で完結するのですが、ドローンの場合は登録講習機関で講習を受けただけでは技能証明は取得できません。
そのために必要な手続きはすべて申請者本人で行う必要があります。
本記事(本サイトの他の記事も含め)を参考にしていただき、スムーズに手続きができますよう願っています。
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