【新製品】DJI Zenmuse L3発売

DJI専用LiDARレーザースキャナの最新版

DJIより、最新LiDARレーザースキャナ「Zenmuse L3」が発表されました。
当社もDJI Enterprise正規ディーラーとして取扱開始しましたので、この記事にて製品の特長を簡単にご紹介させていただきます。

性能紹介

LiDAR性能の飛躍的向上

肝心のLiDAR能力を比較してみましょう。
前行製品Zenmuse L2との比較表です。

項目Zenmuse L2Zenmuse L3改善ポイント
レーザー波長905 nm1535 nm (長距離型)太陽光の影響を受けにくく、測距距離が大幅に延長
最大測距距離 (10%反射体)約450 m約950 m高高度からの計測が可能になり、作業効率が向上
最大リターン数最大5最大16植生(木々)をより強力に透過し、地面の点群密度が向上
レーザースポット径L2に比べ約1/5の小ささ電線などの小さな物体もより正確に検出できるように。
照射角 (FOV)70°80°一度のスキャンでより広い範囲をカバー
優位な点を太字で記載しています

ざっくり言うと、「L2より高高度から・広角に・植生下を含む高密度の点群を生成することができ、かつ電線などの検出力も向上」したというわけです。
DJIの検証では、密度が高く特に計測が難しいクマザサ植生下の地形も点群化できたというレポートもあります。
加えて最大高度950mという驚異的な測距距離で、あらゆる地形の現場に対応可能です。

以下、生成可能な点群データの精度です(参考値)。

項目Zenmuse L2Zenmuse L3改善ポイント
点群精度 (120m)垂直 4 cm / 水平 5 cm垂直 3 cm / 水平 4 cmより高い精度でデータ取得が可能。
点群の厚みL2の約半分点群の質が向上し、高度な解析に対応。
作業効率1日あたり最大100 km² 高度からの広範囲計測と高速化により、大規模な測量に最適。

3種類のスキャンモード

お馴染みの反復モードと非反復モードに加えて、星形(米字)モードが選択可能です。
正直非反復モードとの使い分けは明確ではありませんが、おそらくそこまでの点群密度が不要で、かつ広域を効率的に計測したいときに選択する感じでしょうか。

リアルタイム点群生成

L2と同様に、リアルタイム点群生成にも対応しています。
計測した地形の点群が送信機上でどんどん生成されていくので、すばやくおおよその地形を確認することができます。

また、送信機上の簡易点群データを使用して、体積や距離など簡易的な計測もできてしまいます。

カメラシステムの大幅強化

レーザースキャナで取得した点群は通常無色。DJIのLiDARソリューションの場合は、内蔵の広角RGBカメラで同時に色情報を補完できるのが特徴です。そのカメラシステムもパワーアップしました。

項目Zenmuse L2Zenmuse L3改善ポイント
RGBカメラ20 MP (1インチ)デュアル 100 MP (4/3型CMOS)超高解像度の画像を同時に取得し、色付き点群の品質が向上。
GSD (300m高度)約5 cm約3 cm地上の解像度が向上し、より詳細なオルソ画像の生成が可能。
合成水平FOV73.7°107°広い視野角でマッピング効率が向上

デュアルカメラ

二つのカメラをわずかに左右へ傾けた形で搭載。L2よりも広角で効率的に色付け用の写真を取得することができます。
このデータはオルソ生成にも活用できて、いわゆる公共測量基準ではありませんが非常に高精細なデータを作ることも可能。

DJI Terraでの点群解析無料

Zenmuse L3で取得したデータに限り、DJI Terraでの点群生成を無料で行うことができます。
有料ライセンスもそれなりに高価ですので、DJIさんグッジョブ!ですね。

対応機種について

現状、DJI Matrice 400のみとなっております。
DJI Matrice 300/350 RTKには対応しておりませんので、これらを運用中のお客様は購入に際しご注意ください。

スカイシーカー/ディーラボでも販売中

いかがだったでしょうか。これからレーザー測量を始めたいお客様、L2など他のレーザースキャナを運用中のお客様どちらにもオススメできるソリューションとなっているかと思います。
導入をご検討の際はDJI enterprise 正規代理店である株式会社スカイシーカーにお任せください。
全国配送対応・お見積り無料・納入前後のサポートもお任せください。

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